対処すべき課題
政治的・地政学的リスクや世界的な物価上昇など注視すべき事象は存在するものの、国内企業のIT投資需要は引き続き旺盛であり、当社グループにとって良好な事業環境が継続すると考えています。AIエージェントをはじめとした革新的技術の実用化が急速に進み、デジタル活用ニーズはさらなる拡大・高度化を続けています。一方、グローバルITプラットフォーマーや異業種プレイヤーの参入活発化に加え、AI自身が開発プロセスを変革しうる構造変化が進んでおり、競争環境は質的変容を遂げています。
こうした環境変化を踏まえ、当社グループは2026年7月にTISとインテックを合併し、新会社「TISI株式会社」を発足させます。本合併は単なる組織統合にとどまらず、One Companyとしての一体経営を実現し、両社の顧客基盤・技術・人材を融合させることで総和拡大を最大化することを目的としています。両社の顧客基盤・技術・人材を一体化することで、「金融包摂」「都市集中・地方衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」の4つの社会課題解決に向けた総合的な提供価値の向上と、競争力強化の好循環を実現してまいります。
あわせて、グループ再編を通じた最適フォーメーションの構築により、グループ全体のリソース配置と意思決定の効率を抜本的に見直し、更なる経営効率の向上を追求してまいります。当社グループの強みである顧客・業界への深い理解を磨き上げ、多様なプレイヤーとの共創を通じて課題解決能力を強化・拡張することが重要と考えています。当社グループの経営課題認識は以下の通りです。
- 成長領域への積極進出
収益基盤の継続強化を図るとともに、付加価値の高いサービスと技術、人材を生み出す環境を整備 - 課題解決能力の強化と拡張
社会と顧客の真の課題に対する洞察力の向上と、これまでの枠にとらわれない課題解決手法の獲得 - 人材の高度化
人材の高付加価値化と競争力ある報酬水準の実現 - 新技術の実用化に向けたアジリティの獲得
新技術の継続的な評価と現場適用を牽引できる高度技術人材の育成、およびナレッジベースの整備 - 知財の蓄積/活用の促進
事業構造転換と事業のスケール化を実現する良質な知財の蓄積と利活用促進 - ガバナンス高度化
意欲的な成長計画を支えるガバナンスの更なる高度化 - 事業ポートフォリオ最適化
上記を実現し、最小の資本で最大成果を生み出す最適事業構成の追求 - 事業モデル転換の加速
労働集約型ビジネスからの脱却、成果・サービス・プロダクト型収益の拡大 - 統合シナジーの実現
One Company経営の定着と総和拡大
当社グループは、2024年4月より推進する中期経営計画(2024-2026)「Frontiers 2026」において、前中期経営期間の投資と顧客基盤構築の成果を土台に、グループビジョン2032のファーストステージとして差別化・集中化を進めてまいりました。
本中計の最終年度にあたる2026年度は、新会社「TISI株式会社」の発足という構造転換を伴う重要な節目であり、上記の経営課題認識を踏まえ、現中計の総仕上げと次期中期経営計画に向けた布石を両立させてまいります。
<中期経営計画(2024-2026)「Frontiers 2026」の位置づけ>