SAP S/4HANAアドオンclean core化サービス
- SAP S/4HANAの大量にある既存アドオンをクリーンコアへ自動変換
- SAP S/4HANAアドオンclean core化サービスは、SAP S/4HANAの大量にある既存アドオンのソースコードをTISI独自開発のABAP自動変換ツールを用いてクリーンコアに自動変換するサービスです。従来、人手に頼らざるを得なかったクリーンコア対応に対し、自動変換ツールを利用することで、コスト・期間・品質の課題を解決します。
なぜ今クリーンコアが必要なのか?
企業の基幹システムには、変化に柔軟に対応しながら継続的に進化できる経営基盤であることが求められています。
SAP S/4HANAにおいても、既存の従来型アドオン資産を活かしながら、クリーンコアな状態を保ち、最新バージョンへ追随できることが重要です。また、SAP社は新機能開発をFiori中心で進めており、Jouleをはじめとする新機能の活用にもFiori利用を前提としていることから、クリーンコア化へのニーズが高まってきています。
クリーンコア化しなかった場合に想定されるリスク・課題
ビジネス環境やテクノロジーの変化への柔軟な対応ができない
- GUI前提の従来型拡張によるアドオンでは生成AIの恩恵を受けられない
- 連携先システムの移行などにおいて、従来型アドオンでは対応できず作り直しが必要となる可能性がある
バージョンアップ・パッチ適用の対応にコストと時間がかかる
- バージョンアップ、FPS/SPS適用のたびにアドオン改修が発生し、コストと時間がかかる
- Fioriとの統合が困難になりユーザーエクスペリエンスが制限される
- GUIのバージョンアップ時にクライアントPCへの配布運用が継続して必要になる
システムの品質維持や技術者の確保が難しくなる可能性がある
- セキュリティパッチ適用には、アドオン影響の確認が必要なボリュームが多く、迅速な適用が出来ない可能性がある
- アドオン開発のSAP公式学習リソースはクリーンコア準拠の新開発方式が中心のため、将来的に従来型拡張開発に対応できる技術者確保が困難になる可能性がある
SAP社が定義するクリーンコアレベル
クリーンコアを実現するためには、SAP社が定義する4段階のクリーンコアレベルのうち、レベルB以上の要件を満たすためのアドオン修正が必要となります。クリーンコアレベルはシステム全体で1つに決まるものではなく、アドオンが個々に分類されます。
- レベルA・Bがクリーンコアと認められる
| クリーンコアレベル | ABAP Cloud/従来型拡張 | UI | 説明 | ATC* の指摘レベル |
|---|---|---|---|---|
| A | ABAP Cloud | Fiori | リリース済APIのみを利用し、ABAP Cloudで開発されたもの。完全なクリーンコアで究極的に目指すべき理想状態 | - |
| B | 従来型拡張 | GUI | SAPが比較的安定していると選定したAPI(クラシックAPI)を利用しているもの | 情報 |
| C | 従来型拡張 | GUI | クラシックAPIでもNO APIでもないAPI(SAP内部API)を利用しているもの。SQLでのテーブルアクセスも該当。CのオブジェクトはSAP S/4HANA新バージョンリリース時に変更ログが提供される。できるだけ減らしてBにしていくことが望ましい | 警告 |
| D | 従来型拡張 | GUI | SAP社が利用すべきでないと選定したAPI(NO API)を利用しているものや、モディフィケーションなど。非クリーンコアであり、なくすことが望ましい | エラー |
*ABAP Test Cockpit:ABAPソースコードのチェック、管理を行う標準機能。クリーンコアチェックや未リリースAPIチェック、ABAP Cloudチェック等が行える
クリーンコア化にあたって企業が抱える課題
多くの企業では長年にわたり蓄積してきた従来型アドオンが、クリーンコア化を進めるうえで大きな壁となっています。
膨大なアドオン資産の調査・分析負荷
SAP R/3やECC時代から積み上がった大量の従来型アドオンには、DBテーブルへの直接アクセスなどクリーンコア違反となる実装が数多く含まれているが、人手で調査・分析するだけでも、大きな工数と時間がかかる
修正方針のばらつきと品質確保の難しさ
SAP S/4HANA標準のATCの指摘結果をもとに開発者が個別にソースコードを確認し、修正方法を判断する進め方が一般的だが、担当者ごとに判断や実装方法がばらつきやすく、手作業による誤りや漏れも発生しやすい
対応したくても現実的に進めにくい
クリーンコアの必要性を理解していても、大量のアドオンを一つひとつ手作業で改修する方法では、コスト・期間の面で現実的に進めにくく、結果として、クリーンコア化そのものが後回しになってしまうケースも少なくない
TISIの「SAP S/4HANAアドオンclean core化サービス」で
既存アドオンをクリーンコアに自動変換
「SAP S/4HANAアドオンclean core化サービス」とは
SAP S/4HANA標準のATC(ABAP Test Cockpit)によるチェック結果を入力データとし、TISI独自開発のABAP自動変換ツールを用いてアドオン修正を自動処理するサービスです。
- ATCチェック結果とアドオンソースコードをもとに、自動変換可能な箇所を特定し、特定した箇所を100%機械的に変換
- ATCチェック結果に対して変換結果(可否)を出力
これにより、大量のアドオンでもスケール可能なクリーンコア対応を実現します。
SAP S/4HANAアドオンClean core化サービスは、現在、クリーンコアレベルBへの対応をサポートしています。
Fiori化を目指し、クリーンコアレベルA対応を行う場合であっても、まずは本サービスを利用して自動変換した上で、手動でFiori化・ABAP Cloud対応を行っていくことができます。
また、今後(2027年度下期予定)、クリーンコアレベルA・Fioriへの自動変換ができるオプションメニューの提供を予定しています。
サービス構成
SAP S/4HANAアドオンclean core化サービスは、次の2つのサービスで構成されています。
アセスメントサービス
アドオン全量を分析し、変換可否判断と、テストを含む実施概算費用の見積、課題抽出を行うことで、変換率と変換実施にかかる費用・期間を明らかにします。
実施サービス
アセスメント結果に従い、実際に変換を実施し、テストを行います。
「SAP S/4HANAアドオンclean core化サービス」の特長
従来手法や生成AIでの変換における課題
従来手法
SAP S/4HANA標準のATC(ABAP Test Cockpit)でチェックを行い、指摘箇所を開発者が目視で確認し、修正方法を個別に検討、修正・テスト実施をするやり方が一般的です。
ATC指摘結果により、どのアドオンのどこがどの標準オブジェクトを利用していて指摘されているかはわかりますが、どのように標準オブジェクトを利用しているかはわからず、修正方法は指摘箇所のソースコードを確認して判断する必要があります。
<課題>
- 大まかな修正方針は揃っても、細かいところでは担当者による判断差が発生し、修正方法が均一にならない
- 手作業による誤り・漏れが発生
生成AI
生成AIの急速な発展により、AIを利用した修正も行われ始めていますが、以下の課題により、仮にAIが99%の変換率を達成したとしても、残りの1%を確認するために、修正後のソースコードの全量を確認する必要があり、人間に膨大な作業が残ります。
<課題>
- ハルシネーション(誤り)が発生する
- 結果に再現性がなく、同じインプットを与えて同じ指示を出しても、異なる結果になることがしばしば発生する
「SAP S/4HANAアドオンclean core化サービス」の強み
TISIの「SAP S/4HANAアドオンclean core化サービス」は、高精度・再現性と可視性・保守性を備えた独自ツールにより、従来手法や生成AIでの変換における課題を根本から解決し、クリーンコア対応におけるニーズに柔軟にお応えします。
TISI独自開発のABAPパーサによる変換
- TISI独自開発のABAPパーサによりアドオンソースコードの構文解析を行い、それを元に変換。単純な文字列検索・置換に比べて精度の高い変換が可能
- SAP標準のATCチェック結果を利用することで、SAP社のクリーンコア定義に完全に準拠した形で修正箇所を特定
機械的変換により再現性のある変換と変換結果の出力
- 機械的変換により変換可否は明確で変換結果に再現性があり、AIのようにハルシネーションや揺らぎは発生しない
- ATCチェック結果に対し、変換できた箇所、変換できなかった箇所を明確に区別して変換結果として出力
人が保守していくことを考慮したソースコードを生成
- 自動変換により生成されるソースコードは、人が保守していくことを考慮
- 後継APIがなく、クリーンコアにできない場合でも保守性を考慮しながら違反箇所を最小化するように変換
\「SAP S/4HANAアドオンclean core化サービス」の詳細はこちら/